月: 2021年2月
Marcelo Bielsa Pre Match Press Conference -Wolverhampton vs Leeds
ウルヴズ戦にはフィリップスとロドリゴは不出場
2月20日のウルヴズ戦前のプレスカンファレンスでは怪我人の状況についての質問が大半を占めた。
ビエルサ監督は「チームのメンバー起用に関する予測については回答したくない」としながらも、怪我人を抱えるチームはいくつかのオプションを持ちながら進んでいくしかない、という決然とした態度を表明しウルヴズ戦に臨むチームを表した。
(Leeds Liveのプレスカンファレンス記事を拙訳)
怪我の話題から始めてもいいですか?
カルヴィン・フリップス、ロドリゴ、ジョレンテ、クリヒ、彼らは今回のウルヴズとの試合に向けてどの程度回復していますか?また、こういった怪我の問題を抱えているとき、チーム全体のバランスを正すことはどれほど難しいですか?
クリヒとジョレンテは出場が可能だ。フィリップスとロドリゴはそうではない。すべてのチームが怪我の問題を抱えている。他チームよりも少々(怪我人が)多い。時々、同じ時期に多くの怪我人を抱えているチームはある。それらは我々が分かっていることであり、それらの解決策は見つけなければならない。
ウルヴズはその最たる例でしょうか?彼らはキープレーヤーであるラウル・ヒメネスなしで対戦せざるを得ません。今シーズン、ウルヴズについてどう理解をしていて、1つ上の順位に位置しているリーズについてどのように言及されますか?
チームを作るということはたった1年でする仕事ではありません。ウォルヴァーハンプトンのセンターフォワード(ヒメネス)の場合、彼の代わりとして彼らは良い経歴の選手を連れてきた。我々も何人かの選手と今年の初めに契約をした。我々はこれに大きな努力費やしてきた。我々は、メリエ、ハリソン、コスタを継続し、コッホ、ジョレンテ、ラフィーニャ、ロドリゴを連れてくるために多大な努力を払った。
(新たな選手を)チームに適応させることは難しく複雑な仕事だ。プレミアリーグの最初の年に完全なチームを持つことは非常に困難だと思う。そのため、何人かの選手の才能を伸ばしていくということは非常に重要になってくる。パスカル(ストライク)、シャクルトンの場合、良い右バック、良いナンバー8、良いセンターバック、または良いセンターミッドを探すすのであれば(良いオプションになる)。これらのポジションで優秀な選手を獲得するのにどれだけの費用がかかるかについて言及する必要があるだろう。例えば、リーズはベン・ホワイトを3000万ポンドで移籍させたいと考えていましたが、実現できなかった。我々は慎重にチームを進化させようとしなければならない。
イラン・メリエは、日曜日のアーセナル戦後、少々批判を受けました。彼は今シーズンも素晴らしい時間を過ごしてきました。プレミアリーグでプレーする若いゴールキーパーとしていくつかの間違いを犯すことは避けられませんか?それはすべて彼自身の学びの一部であると思いますか?
間違いを犯さないゴールキーパーはいない。ゴールキーパーは、自分が犯した過ちを乗り越えたときに自分自身を強化することができる。過去にやってしまったことへの批評は忘れて、現在に固執することが普通のことだろう。この件については私よりもリバプールのマネージャーが良い回答を持っているかもしれない。
明日のカルヴィンの不在にあたり、(引き続き)パスカル・ストライクに固執し(て起用)ますか?それともチーム内にその役割に適した他の選手がいると思いますか?
パスカルはオプションの一人ではあるが、他の考え方もある。しかし、しばらくの間、私はチームの予測については伝えたくないと思っている。
イアン・ポベダの(怪我の)状況に関する最新情報はありますか?
彼は怪我から回復しており、彼の復帰はこの怪我の回復状況に左右されるだろう。
Match Prediction / Premier League Wolves vs Leeds United
Footballic Match Preview
Premier League 第25節 ウォルバーハンプトン vs リーズユナイテッド
リーズ贔屓の当サイトが、なるべく平たく試合を予想していきます。
データ、ここ最近の両チームの調子などを見ながら、当日の予想を展開します。
振り返り
前回の両者対戦は20/21シーズン第5節、10月20日のエランドロードでの対戦。
リーズはボール支配率68%、シュート本数14vs7、パス本数883本(成功率83%)と圧倒的に試合を支配しながらも、ヒメネスが放ったミドルシュートをフィリップスがクリアミスする形で失点し、そのまま0-1で敗戦した。
双方の順位は前節終了時点でリーズが11位(23試合/勝点32)、ウルヴズが12位(24試合/勝点30)と、双方にとってはリーグ終盤戦の入り口に当たる今節で共に中位からトップハーフ入りの足場を築きたい試合。
過去の11度のHead to Headでの対戦では6勝1分4敗でウルヴズがリードをしている。
トップから激しいプレスでショートカウンターを狙うリーズと、守備陣系をしっかりと整えてカウンターを狙うヌーノ・エスピリト・サント監督のウルヴズ。
曲者同士の拮抗した戦いが予想される。
予想
直近のリーグ戦5試合を比較してみると、
・ウルヴズ:DLLWD
・リーズ:WLWWL
とリーズが調子良く見える。
しかし、ウルヴズがあげた勝点3はリーズが前節惨敗したアーセナルに2-1で勝利していることからも、アーセナルを定規にして考えるとその守備力の強さは推して図るべきだ。
Home/Aeayでのデータ比較を見ると、Homeのウルヴズのホーム勝率は33%(平均勝点2.33)、リーズのAway勝率は50%(平均勝点4.17)とリーズが優勢。
得点と失点を比較してみるとウルヴズはホームでの平均得点1.17/平均得点1.17であるのに対し、リーズのアウェイでの平均得点4.17/失点2.0となっている。
怪我人の観点を見てみると、ウルヴズはヒメネスが欠場の見込み。
しかしルベン・ネヴェスやジョアン・モウチーニョの中盤組がが持ち前の攻撃力で直近3試合でゴールしていることからも、持ち前のカウンターの切れ味は鈍っているとは言えない。
リーズはクリヒ、フィリップスが欠場見込み。無理を押してクリヒの出場はあるかもしれないが、ロドリゴが戦列復帰を見込めるとなると、無理使いはしてこないかもしれない。
その場合前節同様に右サイドバックにシャクルトンを使い、中盤の底にストライク、中盤にダラスを入れて、中盤のもう1枚をロドリゴかロバーツで組んでくるのではないか。
この辺りの材料を踏まえて予想すると・・・
2-1 でリーズの勝利!
と予想。
ロドリゴまたはロバーツの攻撃力をピッチ真ん中で活かせれば、ラフィーニャとハリソンのサイドを活かせることにもつながるので、攻撃力としてはUpが望まれる。
守備面ではモウチーニョとネベスの対応をダラスとストライクで分断できれば、試合は優位に進めることができるだろうが、あまりにも前に掛かりすぎるとネベスの正確なパスで一気に形勢を逆転される可能性が高い。
観戦ポイント
ほとんど前項で触れてしまったが、ウルヴズの注目ポイントはモウチーニョとネベス。特にカウンターに切り替わった時の両者のプレーの正確性には要注目。
カストロ、セメドの両ワイドも攻守にハードワークができるので3-4-3システムの中盤4枚の働きが注目ポイント。
リーズはスタメンによって取り得る策が変わってくるが、ロバーツかロドリゴが入ってくればスピーディーな攻撃を期待できる。
守備面においてのバランスをストライクと誰で取るのか、によっては上手く相手を嵌めてボールを奪い、ウルヴズ両ウィングの後ろのスペースを使ってセンターバックを引き摺り出してゴールに迫る機会も増えよう。
なのでリーズは中盤の構成をどう図ってくるのかが注目ポイント。
共に中盤が注目ポイントだけにそれぞれのマッチアップでどのようなことが起こるのか、その中盤をどのように掻い潜って双方のゴールに近づくのか。
そんな視点でみると、タイプの違う双方の試合がさらに面白く思えるのではないか。
Match Review 2021.2.14 Arsenal vs Leeds United
2つの魅力2つの試合
前半というよりも50分までは完全にアーセナルが試合を支配したゲームだった。
50分以降は0-4というビハインドにもめげずにリーズが反撃し、試合の面白さを取り戻した。
この試合を良い意味で捉えれば両軍合わせて6点が入る、中立の立場のサッカーファンからすると非常にダイナミックな試合だっただろう。
一方で違う見方、否定的な見方をすれば、個の力でリーズと圧倒するアーセナルがリーズの組織力に押されてしまい完勝できる試合を苦しい試合にしてしまった、とも言えるのではないか。
ただ、個性豊かなアーセナルと組織力と規律のリーズという異質な魅力を持ったチーム同士のガチンコでのぶつかり合いが前後半で全く違った試合を見せてくれた、という非常にダイナミックな試合だった。
アーセナルらしい個の融合
どのポジションを見ても高い技術力とスピードを持ち合わせた選手がいる、それがアーセナルの印象だ。
その個の魅力に組織力が加わると、手に負えないほどの力を発揮し、相手を圧倒する攻撃力となり見るものを魅了する。これは過去長きに渡ってアーセナルがアーセナルたる所以でもある。
僕自身はアーセナルの試合を全て見ているわけではないが、古くはアーセン・ベンゲルが指揮した時代からシャンパン・サッカー〜ティキ・タカなどと言われる、いわゆるシンプルかつスピーディーなパス回しで相手を翻弄し攻撃するということがチームの文化として培われてきたのが特徴になっていると認識している。
この日のアーセナルは、立ち上がりからまさにこのパスサッカーでリーズを翻弄した。
リーズの戦術の特徴は、センターフォワードがファーストDFとして相手GKとDFのビルドアップのパスコースを消しながら守備のスイッチを入れ、それに連動して左右のウィングやセントラルMFが相手中盤やサイドの選手にマンツーマンでマークを行うというマンツーマンディフェンスが象徴的な言葉となっている。
アーセナルはこのリーズが採る守備戦術にしっかり対応し、ビルドアップから高い技術力で攻撃につなげ、マンツーマンで引き出されたリーズ守備陣が空けたスペースを活用してゴールを陥れた。
例えばアーセナルのビルドアップ時に、レノがダヴィド・ルイス、ベジェリンの両者からビルドアップをしようとすれば、そのラインをリーズのバンフォードが消しに行く。
そうなった場合にガブリエルがレノに寄ってパスコースを作るのだが、ガブリエウが動いた後のスペースにセバージョスが入ってボールを受けて素早くジャカや、または幅を取ってポジショニングしたスミス=ロウに繋ぐ、というシーンが何度も見られた。
これらに対応するためにセバージョスへのパスをリーズはダラスとラフィーニャ(またはクリヒとハリソンなど)が抑えに行くと、シンプルにルイスやガブリエウに下げられ、2人のMFが食いついた分空いたスペースに中長距離のパスを出され、そのケアにサイドバックや守備的MFが引き摺り出される。
このアーセナルのシンプルかつ素早い連動がリーズのスペースマネージメントを見事なまでに瓦解させた。
このような動き自体は、選手個々が持つ技術力が高くなければできない芸当であり、長年リーズを応援する身からしても、高速パスから高速FWが最終ラインを切り裂くという「これぞアーセナル!」という攻撃には感嘆の息を漏らすより仕方がなかった。
課題と収穫と
本来は自分達が相手に対してやりたいことを出だしからやられて面食らったのがこの日のリーズだったと言えるだろう。
先に述べたようにアーセナルが見せたビルドアップからの形を、オーバメヤン含めたアーセナル攻撃陣に封じられた上に、自分達の守備も後追いになってしまった。
この結果がオーバメヤンのPKでの得点につながるメリエの反則にも繋がったわけで、マンチェスターシティとリバプール戦を想起させるような素早い出足の最前線からの守備がリーズのゲームプランを根底から覆すことになっていった。
リーズにとってはこのような押し込まれる状況が続いている中で、個の力で局面を打開できるだけのスキルセットを持った選手がピッチにいなかったことは一つの課題だっただろう。
リーズの中ではラフィーニャ、ジャック・ハリソンの両ワイドがその力を持っているが、サイドでのこの打開はリーズに限らずどうしても独力にならざるを得ないため、孤立してしまっていた。
無論クリヒやダラスという中盤の選手もプレミアで十分にその力量を発揮しているが、技術力で相手を凌駕するというよりもハードワークで相手中盤からボールを奪ってゴール前に出ていく推進力を武器とするタイプのため、ラフィーニャやハリソンと連携して相手DFを崩しにかかるタイプではない。
そのため、どうしても自分達のプレスがはまらなくなると、両ワイドが孤立してしまいサイドバックとのパス交換で相手DFのズレを探すしか無くなってしまうという、負のスパイラルに巻き込まれてしまっていた。
その課題に対する解決策として一つの道筋を見出したのが、クリヒに代わって後半から入ったタイラー・ロバーツだろう。
若きウェールズ代表は良くも悪くも多くの外的評価を付されている。ストライカーという人も言えば、ドリブラー、トップ下などなど、彼のプレーを見た人によってポジション適正がバラバラという選手だ。
ただ、これも裏を返せば攻撃に関してはシュートも撃てる、パスも出せる、ドリブルもできるという万能選手でもある。
これは先に述べたような中盤で局面を変えるに当たっての適任の選手とも言える。
この交代策はばっちりと当たり、ロバーツがボールを受けてドリブルで一人交わして相手DFにズレを生じさせるとそこにラフィーニャが入り込んだり、ハリソンに代わったコスタが入り込んだりと、中盤とワイドが連携して相互にスペースに入り込んでいくリーズらしい攻撃を構成することができるようになった。
この後半の流れは今後の大きなオプションになる。
また冬の移籍市場で移籍リクエストを出していたと言われるロバーツにとっても、流れを変えられたこのアーセナル戦での出来はビエルサに対する大きなアピールにもなるはずで、今後の出場機会増加にもつながるだろう。
そしてもう一つ見えた光明は、疲れの見えたアリオスキに代えてハギンスが右サイドバックに入ったことで(左にはダラス)、右サイドバックで出場していたシャクルトンが中盤に移行したことだ。
本来は中盤を専門とするシャクルトンは、先の通りロバーツが入ったことで上手くアーセナルのダブルボランチとセンターバックの間に位置を取ったり、2センターバックのギャップでボールを受けたりと、攻撃におけるポテンシャルの一端を垣間見せた。
この二人の選手(ハギンスも含めれば3人)の及第点を与えるには十分な動きは、ラフィーニャやコスタといったサイドの選手を活かす大きな歯車になっていた。
この試合のように当初のゲームプランが狂って収まりが悪い場合に、取り得るオプションとして認識できたことは、この敗戦における大きな収穫だっただろう。
4
2
得点
オーバメヤン(13′)
オーバメヤン(41′)
ベジェリン(45′)
オーバメヤン(47′)
得点
ストライク(58′)
コスタ(69′)
In/Out | Pos. | Arsenal | Leeds United | Pos. | In/Out | |
---|---|---|---|---|---|---|
GK | ベルント・レノ | イラン・メリエ | GK | |||
LB | セドリック・ソアレス | エズジャン・アリオスキ | LB | Out(53') | ||
CB | ガブリエウ | リアム・クーパー | CB | |||
CB | ダヴィド・ルイス | ルーク・エイリング | CB | |||
RB | エクトル・ベジェリン | ジェイミー・シャクルトン | RB | |||
DM | グラニト・ジャカ | パスカル・ストライク | DM | |||
Out(89') | DM | ダニ・セバージョス | スチュアート・ダラス | CM | ||
LM | エミール・スミス=ロウ | マテウシュ・クリヒ | CM | Out(46’) | ||
Out(78') | AM | マルティン・ウーデゴール | ジャック・ハリソン | LM | Out(46') | |
RM | ブカヨ・サカ | ラフィーニャ | RM | |||
Out(62') | CF | ピエール・エメリク・オーバメヤン | パトリック・バンフォード | CF | ||
Sub | Sub | |||||
GK | マシュー・ライアン | キコ・カシージャ | GK | |||
In(89') | DF | ロブ・ホールディングス | ナイアル・ハギンス | DF | Out(53') | |
DF | カラム・チェンバース | チャーリー・クレスウェル | DF | |||
DF | パブロ・マリ | リーフ・デイビス | DF | |||
Out(78') | MF | モハメド・エルネニー | ジャック・ジェンキンス | MF | ||
In(62') | MF | ウィリアン | エウデル・コスタ | MF | ||
FW | アレクサンドル・ラカゼット | パブロ・エルナンデス | MF | In(46') | ||
FW | ニコラス・ぺぺ | ジョー・ゲルハルト | FW | |||
FW | ガブリエル・マルティネス | タイラー・ロバーツ | FW | In(46') |
Arsenal vs Leeds United – Marcelo Bielsa Post Match Press Conference
前半と後半で逆の展開になった、と試合を評したビエルサ
4失点後にも格上アーセナルに立ち向かい2-4という結果に終わったリーズユナイテッド。
フィリップスの不出場、クリヒの途中交代、プレミア初先発となったシャクルトンや初出場のハギンズをビエルサがどう評したのかも含めて、ビエルサ節満載のポストマッチカンファレンスとなりました。
(Leeds Liveのプレスカンファレンス記事を拙訳)
前後半それぞれのパフォーマンスの違いをどのように説明しますか?
前半はアーセナル陣から自陣への攻撃を分断することができなかった。また我々がビルドアップしようとしても、我々はボールを相手人内にきれいに入れることができなかった。双方の監督にとっては驚きはない内容だった。アーセナルは私たちがどのようにプレスするかを知っていて、これに対処してきた。我々は彼らがどのようにプレッシャーをかけるかを認識していたが、我々はこれを解決することができなかったた。後半はこれと逆のことが起こったということだ。
また、クリヒが100パーセントの状況ではない状況でプレーしたことを言及しておかないとならない。彼のプレー自体は彼自身の気前の良い行為と言えるだろう。我々は前半を通してその状態に耐えなければならなかったということは、(我々が直面した)もう一つの困難でもあった。私は彼がこの試合を行うことができるように彼自身が払った犠牲をとても大切に感じている。
マテウシュ・クリヒの問題は何だったのでしょうか。また、カルビン・フィリップスの不在はあなたには大きな問題であると思いますが、いつ戻ってくると思いますか。
今日はパスカル(ストライク)がいい試合をしたと。フルバックとしてのシャクルトンの前半は、フルバックとして安全なものだった。センターバックとしてのエイリングは、世界的に見ても良い反応をしていた。もちろん、すべてのチームに欠場があり、フィリップスを頼りにできないことは不利だが、ゲームのバランスが崩れたのはこの問題ではない。
フィリップスが出場可能になるのはいつですか。また、マテウシュ・クリヒの問題点は何だったのでしょうか。
フィリップスの復帰は、彼の怪我からの回復状況次第。そしてクリヒは腰に少々問題を抱えていました。
ナイアル・ハギンズが本日デビューしました。彼がデビューするには難しい状況でしたが、彼は対応したと思いますか。そして彼はあなたに何をもたらしてくれると思いますか?
カルビン(フィリップス)、コッホ、ジョレンテ、ポベダ、(ロドリゴ)モレノの不在、我々はそれらを解決する準備ができています。私自身はパスカル(ストライク)、エイリング、シャクルトンは彼らの不在の状況をうまく解決したと思っている。
ナイアル(ハギンズ)のような若いプレーヤーにとって、4-0で負けているこのような状況で試合に出場し、試合自体を元に戻すという状況に参加するということは非常に困難で不公平だった。(しかし彼は)バランスの取れたゲームをしました。彼は輝かなかったが、同時に悪いプレーもなかった。
あなたは、(アーセナルの)プレスの回避に関しては後半に反対のことが起こったとおっしゃいました。ゲームを変えるために、あなたは何をより良くまたは違ったようにしましたか?
それは私が今説明したことだ。前半は(パスの)循環が途絶え、攻撃に流動性を与える条件で相手陣内にボールを入れることができなかった。前半はそれほど頻繁に状況を改善することはできなかった。前半はうまくいかなかったが、対戦相手はうまくいった。後半は相手よりも上手くやることがでた。
あなたが最後にここにいたとき(*2020年のFAカップ対戦時)、8,000人のリーズファンがいました。多くの試合を閉ざされた扉の下で行ってきた後、ファンやファンから得られるエネルギーがないために、一部のプレーヤーが空のスタジアムで良いプレーをするのか、それとも悪いプレーをしてしまうのか、に関して何らかの理論を見出しましたか?
ファンがいないので、それにプラスの結果があるとは考えられない。しかし、おそらくだが、いくつかのことがより良いかもしれないという結論を提供する分析もしくは統計はある。ファンがいないことは前向きな見方で評価できる。(ファンからの)プレッシャーが少なくなると、選手に対しての抑制が少なくなり大胆になることができる。まず第一に、これが本当かどうかはわからない。もしこれが本当なら、我々はまだここにいないファンと一緒に、もっと多くのものを失うと思う。
クリヒやダラスのような人物ではなく、守備的ミッドフィールダーとしてストライクを選んだ理由は何でしたか?
私にとって最も困難なのは、対戦相手の2人の守備的MFをどのようにして無力化してプレーをするか、だった。前半をよく見て欲しい。我々にとって最大のことの1つは、ジャカとセバージョスをコントロールできなかったことだ。(更には)彼らの前で、攻撃的なプレーヤーであるがウーデゴールがいた。
試合開始時点でクリヒもしくははダラスがウーデゴールと対峙するとした場合、ダラスもクリヒも守備的ミッドフィールダーではなく、またパスカル(ストライク)はこの(クリヒやダラスの)ポジションでプレーはできない。我々のチームでは、守備的ミッドフィールダーが3番目のディフェンダーだ。私たちのチームでは、2つのセンターバックと守備的ミッドフィールダーが最も守備をすることになっている。
クリヒまたはダラスが3番目に守備的な選手であると解釈した場合、我々にはさらに多くの問題が発生しただろう。我々が抱えていた最大の問題は、前半に2人のセンターバックと2人のセントラルミッドフィルダー間のパス循環を無力化できなかったことだ。
前半を評価しましたが、後半は同じ(状況)だったが(立場が)逆だった。
今日与えた失点に不満を感じていますか?それらは自ら招いたものでしたか、それとも回避可能でしたか?
前半はうまく守備ができず、ボールが(アーセナル陣内の)後ろから前に移動しすぎて、アーセナルにとってあまりにもきれいなプレーだったためうまく守れなかった。回避可能または回避不可能な失点以上のものだった。8番と34番の影響を止めていられたらもっとよく守っていたか?(それなら)うまく守っていただろうね。これを避けるためにチームを準備した。
明らかに、相手のマネージャーは、我々が上手く守るを達成するの回避するために、彼のチームをよく準備してきた。これは、マネージャーごとに目の前の状況を異なる方法で解決したためだ。前半は3-0で負け、後半は2-1で勝った。
特に後半の初めに4点目を失った時は、チームのムードに大きな打撃を与え、我々は4-0からの復帰を目指した。(その意味では)後半のプレーの仕方をとても大切に捉えている。我々は3つ目ののゴールを決めることができたかもしれない。もし私たちが3ゴール目を決めることができたなら、引き分けに持ち込めたか、というのは私にはわからない。アーセナルの勝利がフェアな結果だった。だが、我々には4-2で、4-3にするための2つまたは3つのオプションがあった。これが我々にゲームを引き分けにできるかもしれない、という希望を与えていたとは思う。
私はリーズの選手と一緒に仕事をするのが好きだ。私はリーズの理事やアカデミーといった組織が好きで、そしてまたチームのインフラやファーストチームの備品などの会長の支援を高く評価している。このチームは40,000〜50,000の絶対的なファンを収容してプレーすることが簡単にできるチームだ。これらすべてがリーズを魅力的なチームにしてる。そしてもちろん、それこそが世界で最高のリーグだと言えるだろう。
Match Prediction / Premier League Arsenal vs Leeds United
Footballic Match Preview
Premier League 第24節 アーセナル vs リーズユナイテッド
リーズ贔屓の当サイトが、なるべく平たく試合を予想していきます。
データ、ここ最近の両チームの調子などを見ながら、当日の予想を展開します。
振り返り
2021年2月7日の試合が終了した時点で、リーズが10位、アーセナルは11位。
紹介試合はアーセナルが23試合でリーズは22試合と1試合の差がある状態での対決となる。
前回対戦は2020年11月23日にリーズのホームエランド・ロード。
全般的にアーセナルがボールを支配し続けたが決め手に欠け、後半にアーセナル側に退場者が出て終盤にリーズが猛攻を仕掛けるも0-0のドローに終わった。
この試合の10ヶ月前、2020年1月7日にFAカップ3回戦で両者はあい見えているが、互いにアーセナル16本、リーズ18本のシュートを打ち合う殴り合いながらも、1-0でアーセナルが勝利している。
その試合後にアルテタ監督が発した言葉は「悪夢だ!彼ら(リーズ)は正に悪夢だ。」という言葉だった。
それを踏まえて前回対戦に話を戻すと、その際のシュート数はリーズ25本、アーセナル9本。
退場者が出てからの猛攻を差し引いたとしても、アルテタ監督にとっては悪夢が現実のものとして思い出されたのではないだろうか。
予想
直近のリーグ戦5試合を比較してみると、
・アーセナル:WWDLL
・リーズ:LWWLW
となっているが、アーセナルは今シーズン初めての連敗がここ2節となっている。
一方でリーズは連勝は2まで、連敗も2までと、良くも悪くも中位に位置して当然のシーズンフォームで推移してきている。
ここまでの戦いぶりから見ると、お互いが相似形を成してトップ10を争う位置にいるのは至極当然のように見える。
ただ一方で戦力と技術力で言えば、アーセナルの方が1枚上手なのは前節を見てもわかる。
前節はシュート数でリーズが圧倒したものの、ボールポゼッションはアーセナルが67%、リーズは33%と、相互の戦術の違いがポゼッションとシュート数に大きく表れているとも言える。
こうしてみると、アーセナルの方が先手を取るように思える。今シーズンを見る限りではアーセナルが1-0または2-0でホームの対戦で勝利を手にするように思える。
一方で気になるデータがある。
アーセナルのホームでのデータとリーズのアウェイでのデータを比べると、アーセナルのホームでの勝率/獲得勝点/得点平均/失点平均=38%/2.09/1.09/1.00である。
一方のリーズのアウェイでの勝率/獲得勝点/得点平均/失点平均=55%/4.00/2.00/2.00。
こうしてデータを揃えると、アーセナルのホームでの得点の少なさと同時に失点も1点はする。
一方のリーズは得点が2であると同時に失点も2はしてしまう状況。
と、ここまで見てくると、(アーセナルサポーターには申し訳ないが)アーセナルはアーセナルの伝統とも言える「ポゼッションは高いが決定力に欠ける」という状況に陥っていると見て取れる。
一方のリーズはアウェイでは気持ちいいぐらいに失点するときは失点する、という特性がある。
マンチェスターUに2-6で完敗したり、チェルシーに1-3、さらに遡ればクリスタルパレスに1-4・・・。
こう考えると、僕の予想は・・・1-1のドローまたは1-2でリーズ、かな。
どっちか決めろと言われるなら・・・1-1のドローかと。
観戦ポイント
アーセナルはこの試合でレノとダヴィド・ルイスが戦列に戻ると予想される(ルイスは起用されるかは微妙だが)。
またトーマス、ティアニーが復帰できるとなると、中盤の構成力は上がるので、ポゼッション重視でギリギリとリーズを押し込む展開が取れるのでしょう。
その意味ではトーマスとティアニーの回復状況が鍵。
リーズは中盤の鍵となるクリヒの調子が上がってきているのと、右サイドのラフィーニャがキレキレの状態で、ここをアーセナル守備陣がどう食い止めるのかが鍵になる。
その上で怪我人の影響で中盤に入っているダラスが持ち前の運動量とサポート力でどれだけボールを拾えるかも鍵でしょう。
恐らくは前節と同様にポゼションvs運動量の対局の試合になると思われるので、アーセナルの構成力とリーズの一瞬のキレでの打開、この対戦が観戦ポイントになると予想します。
20/21 Team Staff
2020~2021年シーズンのLeeds Unitedスタッフ紹介。
El Loco(変人)と称されるビエルサですが、その”Team Bielsa”も変わり者揃い。
スタッフを知ることでリーズを、ビエルサを見る目がさらに深まるはずです!
Owner
アンドレア・ラドリッツァーニ (Andrea Radirizzani)
Nationality:イタリア
2017年にリーズを買収したイタリア人投資家。
放映権ビジネスで財を成し、その財産は600億円を超えるという。
2017年着任後から自身でスタッフを呼び集め新たな風をリーズというチームに呼び込んだ。
ファンからの人気も高く本拠地エランド・ロードでは彼と写真を撮るサポーターも多い。
2020年末には財政難に喘ぐバレンシア(スペイン)の買収に関わるのでは、とも噂された。
Football Director
ヴィクトル・オルタ
(Victor Orta)
Nationality:スペイン
リーズのフットボール・ダイレクターを努める前はミドルスブラでチーフ・スカウトを勤めていた。
ミドルスブラ以前にはセビージャ(スペイン)の名ダイレクター・モンチの下でスカウンティング・メンバーとして働いていた。
モンチの下で鍛えられた選手を見極める力はリーズでもしっかりと発揮されており、限られた予算の中でバンフォード、ラフィーニャ、ジョレンテ、コッホと選手獲得力を発揮している。
ビエルサ招聘もオルタの功績と言われている。
Manager
マルセロ・ビエルサ
(Marcelo Bielsa)
Nationality:アルゼンチン
正に「鬼才」。
サッカーに賭ける情熱はこの人の上を行く者はいないと言われるほど、世界的にも尊敬を集める監督。
40年以上に渡る指導歴の中でタイトルは1990年のオールドボーイズでのアルゼンチンリーグ制覇と2004年アテネオリンピックでのアルゼンチン代表金メダルだが、独自の戦術を展開駆使し就任チームでは驚きを巻き起こしている。
マネジメントスタイルは選手から距離を置き、トレーニングの成果で選手の力量を見極めて起用する。
その中でのコンバートも厭わない。
アシスタント・コーチ
パブロ・キロガ
(Pablo Quiloga)
Nationality:アルゼンチン
ビエルサがチリ代表監督時代(2007-2011)に共通の知人を介して以来のコーチングスタッフ。
ビエルサと知り合った際には臨床医学を学んでいた。
ビデオ・リサーチを担いながらもフィジカルコーチとして選手の指導にあたる。
ビエルサ個人もキロガをパーソナルトレーナーとして頼っており、体重減や健康維持のアドバイスを請うているらしい。
アシスタント・コーチ
ディエゴ・レジェス
(Diego Reyes)
Nationality:チリ
キロガ同様にビエルサチリ代表監督時代からの”チーム・ビエルサ”中核スタッフ。
そもそもビエルサとの出会いは、2008年当時に博士号取得のために行っていた調査でビエルサにインタビューしたことからという変わり種。
当時ビエルサにインタビューしたのはフランスのユース育成にプログラムについて、だというからこれもまた興味深い。
ビエルサのためのビデオ編集も行っており。チリ代表、ビルバオ、マルセイユ、リールとビエルサが監督をするチームには必ず彼がいる。
アシスタント・コーチ
ディエゴ・フローレス
(Diego Flores)
Nationality:アルゼンチン
アイルランドで学び、マルセイユでビエルサと出会った。
コーチングスタッフの中で最も若く(1981年生)英語も達者なことから、選手との直接的コミュニケーションをあまり行わないビエルサの意図を選手に伝える”兄貴分”存在。
前歴は不明だが、ビエルサのことなのでスポーツ関連の学問に精通していると思われるので継続で調査します。
ゴールキーパーコーチ
マルコス・アバド
(Marcos Abad)
Nationality:スペイン
チーム・ビエルサの中で唯一のリーズで初めてビエルサに仕えるコーチ。
プロ経験はないが、大学で運動生理学とスポーツの学士号を得た後、2009年にスペインのCDアルコヤノ(セグンダB)でGKコーチングを開始。
そこで認められ2010年から2017年までのエルチェでGKコーチを務めて以来オルタと行動を共にしている。
プロ経験はないものの、若くしてゴールマウスを守るメリエを育てるなど、その手腕は確か。
通訳
サリム・ラムラニ
(Salim Lamrani)
Nationality:フランス
ビエルサの耳であり口である通訳。
ビエルサにはリール時代から仕えている。
サッカーにも通訳にもバックグラウンドを持たず、むしろアメリカとキューバの関係を研究していたという、これまた学究肌。
通訳には本当に信頼できる人間しか置きたくない、というビエルサの信頼を勝ち得たマルチリンガルの通訳。
20/21 Top Team Players
2020〜2021年シーズンのLeeds United Top Team選手紹介です。
当サイトなりの注目ポイントも記載してみましたので、一人でも注目して頂ける選手を見つけてみてください。
GK
13
キコ・カシージャ
Nationality:スペイン
Date of Birth:1986/10/2
190cm / 86kg
前所属:レアル・マドリード(ESP)
19/20シーズンにレアル・マドリードから加入するとその実力を遺憾なく発揮しプレミア昇格の礎を築いた。
差別発言による出場停止でメリエに定位置を奪われて以降は本来の実力を発揮できていないが、メリエの若さを補う意味でもその経験値はまだまだチームには必要。
DF
6
リアム・クーパー
Nationality:スコットランド
Date Of Birth:1991/8/30
186cm / 73kg
前所属:チェスターフィールド
圧倒的なリーダーシップでチームを牽引するキャプテンで、現地ファンの人気も圧倒的。
不足するスピードを適確な読みとポジショニングでカバーし、リーズ最終ラインに安定感をもたらしている。
19/20シーズンは3歳の息子が入院したことをひた隠して昇格ライバルのブレントフォード戦(32節)に臨み、同点ゴールを決めた。
その後チームはクーパーを後押しすべく団結し5連勝を達成し昇格を手繰り寄せたことからも、チームメートがいかにクーパーのためにも、と尽力することが分かる。
10
エズジャン・アリオスキ
Nationality:北マケドニア
Date Of Birth:1992/2/12
171cm / 73kg
前所属:ルガーノ(SUI)
ビエルサ就任後に左サイドバックにコンバートされたドリブラー。
10番を背負うことからも左サイドから真ん中のポジションまで幅広くこなすユーティリティプレーヤーで、左右両足から繰り出す正確なキックで攻守両面を司る最終ラインからピッチを仕切る司令塔。
攻守に素早い切り替えと運動量を求められるビエルサのサッカーを支える存在となっている。
闘争心を全面に押し出したプレーも現地ファンからも大きな支援を受けている。
21
パスカル・ストライク
Nationality:オランダ
Date Of Birth:1999/8/11
190cm / 79kg
前所属:リーズU23
リーズU23出身の期待の若手。
オランダのADOユースからアヤックスユースを経由してリーズに加入。
19/20シーズンはセンターバックの控えとしてベンチを温める日々が続いたが、シーズン最終盤に出場機会を得るとそこから一気にビエルサの信頼を勝ち取った。
主戦場はセンターバックだが、フィリップスが出場できない試合では中盤の底としてプレーし、高い戦術眼と高い足元の技術を見せる。
試合をこなすにつれて成長し、ビエルサの秘蔵っ子になりつつある。
28
ガエタノ・ベラルディ
Nationality:スイス
Date Of Birth:1988/8/21
178cm / 72kg
前所属:サンプドリア(ITA)
過去所属してきたブレシア、サンプドリア、リーズと全てのチームで1部昇格を経験している昇格請負人。
19/20シーズン終盤に負った怪我で長期離脱を余儀なくされている。
本来はサイドバックの選手として起用をされていたが、ビエルサ就任後はセンターバックとして起用され、持ち前の運動量で幅広いエリアをカバーし信用を勝ち取った。
最終ラインであればどこでもこなせる器用さは怪我から戻ればチームの大きな後押しとかることは間違いない。
MF
4
アダム・フォーショー
Nationality:イングランド
Date Of Birth:1991/10/8
183m / 81kg
前所属:ミドルスブラ
中盤での対人守備に強さを見せる選手だが、19/20シーズン来臀部の怪我に悩まされている。
手術を行い回復に向かっているものの、1年以上の試合勘不足が心配される。
戦列に復帰すればフィリップスのバックアッパーという立ち位置になるが、泥臭く相手を潰しに行けるプレースタイルはチームの底上げにも大きくつながるはず。
7
イアン・ポヴェダ
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2000/2/9
167cm / 64kg
前所属:マンチェスターC U23
早い段階から将来を嘱望されてきたバルセロナユース出身のドリブラー。
ブレントフォード、マンチェスターシティを経由して19/20シーズンに加入。
小柄ながらも高い技術とクイックネスを武器にしたドリブルで相手DFを切り裂く。
その攻撃力はビエルサも認めるところで、トップチームのベンチには常にポヴェダの名前を見ることができる。
順調にいけばリーズの攻撃陣を率いるアタッカーになれるだけの戦力。
注目するに値するNext Star候補。
17
エルデル・コスタ
Nationality:ポルトガル
Date Of Birth:1994/1/12
179m / 69kg
前所属:ウォルバーハンプトン
ポルトガルのベンフィカ出身のドリブラー。
19/20シーズンにウォルバーハンプトンからレンタルで加入し、20/21シーズンに完全移籍となった。
ウォルバーハンプトンでもリーズでも、チャンピオンシップ(2部)レベルでは抜きに出た力量を見せるが、1部に上がると得意のドリブルも球離れの悪さに見えてしまい、控えやベンチ外という環境に陥ってしまう。
特にラフィーニャが加入した20/21シーズンは、ビエルサが認める推進力と周囲との連携力を礎にチャンスをしっかりとものにして欲しいところ。
18
ラフィーニャ
Nationality:ブラジル
Date Of Birth:1996/12/14
175cm / 68kg
前所属:レンヌ(FRA)
ブラジルのギマラエンスでプロキャリアをスタートし、ポルトガルのスポルティングで経験値を詰んだ選手。
その後フランスのレンヌでブレイクし、リーズのディレクターオルタ立っての希望で加入。
加入当初は周囲との連携に戸惑うところも見られたが、試合を重ねるにつれドリブル、パス、スペースを見出しゴールを決める、とアタッカーとしての素質の高さを見せつけている。
ブラジル人らしい独特のリズムと高い技術に、ヨーロッパで磨かれたチームワークが上手く機能している選手で、今後更なるキャリアップ、ブラジル代表入りも期待できる選手。
19
パブロ・エルナンデス
Nationality:スペイン
Date Of Birth:1985/4/11
173cm / 64kg
前所属:アルアラビ(QAT)
ファンから「スペインの魔法使い」と呼ばれ高い人気を誇るMF。
スペインから中東に渡り、再び欧州にという少々風変わりなキャリアではあるが、一瞬のチャンスを見逃さずに繰り出されるそのパスは局面を一気に転換する力がある。
試合局面が不利になり攻撃の打ち手がないと、現地サポーターが「パブロをだせ!」とネット上で呟くほどに絶大な信頼を得ている上に、ビエルサもその「魔法」に期待を寄せている。
キャリア終盤ともなり、故郷に戻る移籍話などが時折聞こえるが、「魔法使い」へのファンの期待値は変わることがない。
22
ジャック・ハリソン
(Loan from Manchester C)
Nationality:イングランド
Date Of Birth:1985/4/11
175m / 70kg
前所属:マンチェスター・シティ
マンチェスターシティからリーズへのレンタルが3シーズン連続という珍しいパターンの選手で、もはやリーズサポーターもユースから所属している選手と思い込んでるような選手。
リバプールやマンチェスター・ユナイテッドのアカデミーで育っているが、アメリカの大学からメジャーリーグサッカーでプロ契約を始めたという点でも既成概念の枠から外れた選手。
プレー面でも豊富な運動量で攻撃も守備も全身全霊で取り組み、スペースを見出す力も秀でている。
マンチェスターシティとの契約が2021年5月末だが、このままリーズ加入とはいかないかもしれないほど市場の評価も鰻登りだ。
23
カルヴァン・フィリップス
Nationality:イングランド
Date Of Birth:1995/12/2
175m / 70kg
前所属:マンチェスター・シティ
数々の選手を輩出してきたリーズユースが輩出した近年最高傑作。
正確無比なボールコントロールはデビュー時から注目されていたが、ビエルサに見出されてアンカーポジションにコンバートされるとその才能を一気に開花させ、瞬く間にイングランド代表まで上り詰めた。
元来はBox To Boxのプレーを得意としていたが、現在は守備時には最終ラインにも入り、ボールを奪うと攻撃への起点として長短パスを繰り出して攻撃のテンポを生み出す。
これまでも移籍の噂は何度もあったが、おばあちゃんの「あたしゃリーズ以外であんたの試合には行きたくないよ。」で残留。
43
マテウシュ・クリヒ
Nationality:ポーランド
Date Of Birth:1990/6/13
183cm / 84kg
前所属:ユトレヒト(NED)
ビエルサのサッカーを体現する注目選手の一人。
17/18シーズンにユトレヒトから加入するも同シーズンにレンタル放出。
ビエルサの就任と共に中盤でのハードワークが評価され中心選手として抜擢。
ハードなプレッシングとボール奪取能力、更には見出したスペースに躊躇なく入りゴールを決める能力は、最前線からの攻守切り替えを目指すリーズのサッカーを支えている。
ドイツを中心に渡り鳥的なキャリアを重ねてきた苦労人がようやく見つけた安住の地。
ビエルサへの忠誠心はチームで最も高い。
46
ジェイミー・シャクルトン
Nationality:イングランド
Date Of Birth:1999/10/8
168cm / 65kg
前所属:リーズU23
19/20シーズンにチャンピオンシップ第45節でトップチーム初先発を飾ると初ゴールで期待に応え、その翌節でもゴールを奪いビエルサの信頼を勝ち取った。
小兵だが抜群のスピードと加速力に豊富なスタミナ、抜きに出たパスセンスはプレミアの舞台でも途中交代で発揮されている。
右サイドバックもなんなくこなすだけに、途中出場も含めて出場機会は多く期待できる。
守備時の強度に課題が残るが、そこは本人も承知の上日々のトレーニングで強度を上げている。
まずはスターターとしてピッチに立つことが目的だろう。
FW
9
パトリック・バンフォード
Nationality:イングランド
Date Of Birth:1993/9/5
185m / 71kg
前所属:ミドルスブラ
18/19シーズンの加入からビエルサのサッカーを体現しながら得点を重ねる。
守備面では1stディフェンダーとして相手GKからセンターバックにプレスをかける役割を実直にこなし、攻撃面では自らが得点を取るのはもちろん、最善の手段を選びながら周囲を活かす落ち着きを持つ。
チェルシーユースからキャリアをスタートするも、トップチームでの出場機会を得られずにローンでチームを転々とするキャリアを重ねたが、ミドルスブラで結果を出し、当時ミドルスブラのディレクターをしていたオルタがリーズへと引き入れた。
長い時間がかかったが、プレミアでも遜色ない実力を持っていることを存分に見せつけており、イングランド代表入りも遠くない。
11
タイラー・ロバーツ
Nationality:ウェールズ
Date Of Birth:1999/1/12
180cm / 75kg
前所属:ウェストブロムウィッチ
19歳でウェールズ代表デビューを飾った俊英。
ウェストブロムウィッチのユースからレンタルで経験を積み17/18シーズンからリーズ入り。
チャンピオンシップではチャンスを与えられ途中出場ながらもゴールやアシストと結果を出してきたが、プレミア昇格後は主戦場がU23となってしまっている。
本人も出場機会を求めての移籍を望む発言が報じられているが、チームとしては貴重なトップ下を任せられる選手。
ボールキープ時の懐の深さとキープ力は他の選手にない特徴でもあり、攻撃時の転換点ともなりうる選手だけに、与えられたチャンスを冷静に受け止められればリーズの主軸を担える選手になるだろう。
20
ロドリゴ
Nationality:スペイン
Date Of Birth:1991/3/6
182cm / 77kg
前所属:バレンシア(ESP)
流浪のストライカーなどと言われるが、レアル・マドリード・メスタージャからベンフィカに移籍し、ローンで経験を積んでバレンシアで花咲いたストライカー。
エゴイスティックにゴールを狙うよりも、スペースを見つけてそこに走り込んだりドリブルで局面打開を図るタイプの近代的なストライカーの一人。
FWの登録のため得点が少ないことを揶揄されるケースが多いが、実態は相手DFを引き連れてスペースメイキングしたり、バンフォードと共に1st DFの役目をサボらずに行ったりと、ビエルサが好む知性を持ち合わせたプレーが特徴的な選手だ。
彼が見せるオフ・ザ・ボールの動きは地味ながらも効果的で、試合中にその動向を追ってみると新しい発見があるだろう。
20/21 U23 Team Players
2020〜2021年シーズンのLeeds United U23選手の紹介です。
年代別代表や今後のLeedsを担うであろう選手もいます。
試合はYoutubeで無料で見れますので、是非未来のスターを探してみてください。
GK
40
ダニー・ヴァンデン・ヒューベル
Nationality:オランダ
Date of Birth:2003/5/28
184cm
前所属:アヤックスU17(NED)
U18とU23を行き来しながら経験を積んでいる。
GKにしては小柄な選手だが、シュートへの反応スピードとアジリティを基本とした思い切りの良い飛び出しも魅力。
年代別代表で国際試合経験を積みながら、一気に花を開かせたい。
DF
35
チャーリー・クレスウェル
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2002/8/17
183cm
前所属:リーズU18
父は2005〜2007にストライカーとしてリーズで活躍したリチャード・クレスウェル。
父とは違いセンターバックとしてユースキャリアを重ね、U19のイングランド代表にも選出され、今後の活躍が期待される選手。
スピードを活かした守備を研ぎ澄まし、トップチームへの道を切り拓きたい。
37
コーディー・ドラメ
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2001/12/8
175cm
前所属:フラムU23
U18/U20イングランド代表にも招集されたスピードとテクニックを持ち合わせた右サイドバック。
自身の特徴を活かした右サイドからの推進力はマンチェスターシティも注目したと言われている。
対人対応力とスペースマネージメントに課題は残るが、それらを乗り越えればトップチーム入りも早いかもしれない。
49
オリバー・ケイシー
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2000/12/19
188cm
前所属:リーズU18
U23ではクレスウェルとコンビを組むセンターバック。
恵まれた体格を活かした対人プレイと空中戦はU23では別格レベル。
トップチームでは課題のスピード不足が露呈してしまうが、中盤もこなせる足元の技術も持ち合わせており、今後の活躍に期待。
デイビス同様武者修行での成長機会を求めたい。
MF
38
クリセンシオ・サマーヴィル
Nationality:オランダ
Date Of Birth:2001/10/30
174cm
前所属:フェイエノールトU19
20/21にフェイエノールトから加入。
オランダの各年代別代表にもコンスタントに招集されており、期待の高さが感じられる。
右サイドのウィングがメインポジションになるが、左サイドも同様にこなすアタッカー。
19/20シーズンはADOデンハーグにレンタル移籍し22試合出場2得点2アシストと才能を垣間見せた。
ベンチ外の日々が多いが、18番はチームの期待の表れ。得意のドリブルでサイドを切り裂く姿をコンスタントに見れるようになるように期待。
39
スチュアート・マッキンストリー
Nationality:スコットランド
Date Of Birth:2002/9/18
179cm
前所属:リーズ U18
19/20シーズンにスコットランドのマザーウェルから15万ポンドの移籍金で加入したウィンガー。
右が主戦場だが左でもプレー可能。
マザーウェルではトップチーム出場はないものの、16歳でベンチ入りするなど当時から将来を嘱望された選手。
ドリブルで相手を抜き去るよりも、持ち前の加速力でサイドを駆け上がりクロスを供給するクロッサータイプ。
トップチーム出場すれば移籍金が35万ポンドに跳ね上がるという契約でもあるため、前所属からの期待は引き続き高い。
47
ジャック・ジェンキンズ
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2002/3/23
190m
前所属:リーズU18
トップチーム登録もされている期待の大型MF。
中盤または中盤の底でゲームを動かす役割、すなはちフィリップスの後継者として成長することが期待されている。
大型ながらも足元の技術に長けており、U23の試合でもゲームを作る役割を担っている。
大柄の分スピードが不足して守備面での切り替えに遅れるシーンが時折見られるが、そこはまだ18歳。これからの成長が期待される。
記者会見でビエルサが言及することもあり期待値は高い。
50
コール・ギボン
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2001/10/5
173cm
前所属:リーズU18
中盤からトップ下まで攻撃的な中盤を担う選手。
スピードとパスセンスを持ち合わせ、カップ戦でトップチーム出場を果たしており、チームからの期待も高い。
U23での出場がなく実際のプレー機会に触れるケースがまだまだ少ないが、まだまだU18から昇格したばかり。
フィットネスレベルを向上しU23の試合への恒常的な出場が当座の目的だ。
ー
ボビー・カムワ
Nationality:カメルーン
Date Of Birth:2000/3/18
183m
前所属:リーズU18
右ウィングとセンターフォワードと攻撃面を担う選手。
スピードとドリブルが特徴だが、U23でもベンチから外れることが多くチーム内での序列も微妙な状況になっている。
2020年に2年契約にサインをしているため、レンタルで出場機会を得られるように動くことも考えられる。
FW
30
ジョー・ゲルハルト
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2002/1/26
179cm
前所属:ウィガン
20/21シーズンにウィガンから加入。トップチーム登録をされているが主戦場はU23。
センターフォワードからトップ下、右ウィングまで広い範囲でプレーが可能。
試合中も右サイドから中盤まで休みなき動き攻撃の起点となりながらゴール前のスペースに飛び込むプレーが多く見られる。
特にグリーンウッドと相互にポジションを交換しながらゴールに迫る形はU23の攻撃パターンのひとつになっている。
ウィガンでチャンピオンシップの舞台は経験済みで、次なる狙いはプレミアの舞台に立つこと。
期待のアタッカー。
42
サム・グリーンウッド
Nationality:イングランド
Date Of Birth:2002/1/26
180cm
前所属:アーセナル U18
アーセナルから加入のストライカー。
18/19シーズンに50万ポンドでサンダーランドからアーセナルに加入、その2年後の20/21シーズンに150万ポンドでリーズに加入した。
U17イングランド代表では15試合12ゴールと、イングランドのユース年代でも高く期待されている。
右サイドのウィングとしてもプレーすることができるため、カットインしてからのシュート、スペースに入ってワンタッチのシュートなど多様なシュートでゴールを狙うことができる。
しばらくはU23を主戦場としての活動になるが、継続してゴールを重ねていければトップチームでの出場もそう遠くはないだろう。
58
マックス・マクミラン
Nationality:南アフリカ
Date Of Birth:2002/10/3
182cm
前所属:リーズU18
父のアンディ・マクミランはヨークシティ(5部)でレジェンドと評される選手。アンディが南アフリカ出身のため南アフリカとイングランドの国籍を持つ。
U18が主戦場ではあるが、今シーズンからU23にの試合にも出場している。
チームからの評価も高く、そのことはU18に属しながらも背番号を与えられていることからも推し量ることができる。
U23でのプレー自体はスペースメイキングで周りを活かすための動きが多いが、今後はより自身がスペースに入り込んでゴールを決める動きが求められる。
今後の伸びに期待。
ー
ニクラス・ホーグランド
Nationality:ノルウェー
Date Of Birth:2002/2/23
182cm
前所属:リーズU18
U23登録ではあるが、主戦場はU18のためプレーぶりをまだ確認できていないためコメントはなし。
ただ、センターフォワードとして登録されているが、ポジション的には左ウィングでスピードとドリブルを得意とする選手とのこと。
昨今能力の高い若手選手を量産するノルウェー出身ということもあり、今後の成長に期待。