Marcelo Bielsa Post Match Press Conference – West Ham United vs Leeds United

60分は良かったが、30分が悪かった

先制されて厳しい試合となったウェストハム戦。後半に渡って総攻撃を仕掛けたが、前半に悪い時間帯を続けてしまったことを振り返ったビエルサの試合後記者会見。
いつも通りチームの悪い部分を示すのではなく、試合全体をどう捉えるのかという授業のような記者会見。
悪かった30分の間にウェストハム攻撃陣に自由を与えてしまったことが敗因とコメントしました。
Leeds Liveのプレスカンファレンス記事を拙訳)

ウェストハムが良いサッカーをしたというわけではなく、リーズが勝利をプレゼントしてしまったということについてどのように思われますか?

前半最初の15分間は我々が試合をしてきた中で最も良いプレーをしたと思う。よく守りよく攻めた。
前半の最後の30分、上手く守る事ができず、守備をしていない時には上手く攻めることができなかった。
後半は全体に渡ってよく攻め、よく守った。
前半と後半に渡って60分間は良いサッカーをしたと思う。彼ら(ウェストハム)が攻めてきた30分の間、彼らは危険なシーンを作り上げなんとか2得点した。
あなたが前後半を比較するのであれば、彼らの30分間に比べて我々は60分間を支配した。我々は上手く守るべきチームだ。なぜならば我々はバランス、平衡感覚を失ったのだから。

つまりは、監督にとっては何かを得られる価値のある試合だったという事でしょうか?

今、私が説明した中に答えがある。後半我々は試合を支配していたし、前半開始時点で得点をするべきだった。
30分後、ウェストハムを無力化することは難しかったが、全般的に試合を見ればなんらかのものを得られるべき試合だったと思う。

今日の試合にパブロ・エルナンデス、パスカル・ストライク、キコ・カシージャを怪我で加える事ができなかったことについて説明いただけますか?

エルナンデスは筋肉にちょっとした問題があった。ストライクはさしたる問題ではない怪我だが、この試合には出られなかった。カシージャについては、私がカプリーレをベンチに決めたからであって、怪我ではない。

最初の15分後にチームが守備を怠ったことについて説明してください。何をしなかったのでしょうか?

(ウェストハムの)フォワードを捉まえる事ができなかった。彼らの元にきっちりと詰める事ができなかった。
彼らのアタッカーはスペースではなく足元でボールを受ける。我々は彼らを捉まえようとはしていた。
試合の中で1時間はきちんと捉まえられていたが、最初の30分は詰めきれなかった。ターンさせないように出来なかったんだ。
彼らを一旦(ゴール方向に)振り向かせてしまうと、コンビネーションを使って攻められてしまい、それを防ぐ事ができなかった。
試合を振り返ってみると、ウェストハムの攻撃陣は一旦試合の調子に乗らせてしまうと、非常に強度が高く攻撃的で我々のバランスを崩すチームだった。
ただ、その30分間のような難しい時間を過ごさなかった60分間があっただけに、あなたに説得力のある答えをする事ができない。
なぜならば、我々がファイナルサードでボールを失えばその分守備は楽になる。
我々が相手のファイナルサードに入る前にボールを失えば、我々のバランスは崩れてしまう。
私が説明したことは、60分間のうちでは解決されていただろう。

スターティングメンバーに代えて投入した選手に何を期待していましたか?

ダラスをクリヒに代えて中盤に、アリオスキをダラスに代えて左サイドバックに入れた。ハリソンはエウデル(コスタ)、ロドリゴはタイラー・ロバーツと代えた。
彼らは同様の個性を持った選手だ。それぞれの個性を持った。アリオスキが左サイドにいることで外で起点を作る事ができるようになり、ペナルティエリアにクロスを入れられるようになった。タイラーは悪くなかった。彼のいい時のようにプレーできていたと思う。
タイラーとは違った何かをロドリゴからは30分で引き出せると思う。

ダラスを中盤に入れたのは、彼には試合に必要だった強度があるからで、それがこの試合に必要だった。ソーチェクとライスに対して試合全体を通してチャレンジし、挑み続けることは難しい。
相手に対してチームとしての質を保つためには、ロドリゴ、タイラー、ダラス、クリヒの間で時間を配分する事が必要だったと考えている。